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歯科医師が振り返る人生録|一本の歯と向き合って

先日、日経新聞の一面にメガバンクが、日本の人口のおよそ0.2%にあたる超富裕層(現金資産が5億円を超える人)に的を絞った事業を強化していくという記事に目がひかれた。

とっくに人生の後半をいまだにあくせく歩んでいる自分を重ねざるを得なかった。歯科医師には、様々なタイプが居て

・経営が上手な人 そんなタイプは、来院する方をお客様と割り切るらしい。

・人を育てるのが上手な人 そんな人は、若手の歯科医師にどんどん経験を積ませるらしい。

・患者さんとコミュニケーションが上手な人 そんなタイプは、目配り気配りに優れ、会話に重きをおくらしい。

・そしてひたすら技術を追いかける人 そんなタイプは……

「もっと精密にできないか」

「なんとか持たせられないか」

「もっと良い方法はないか」

そんなことばかり考えて長い事職人歯科医師に専念する。

他人と比較する事を母親から注意されて育った自分は、相手のことより自分の実力という考えが常に根底に流れる。

「良い治療をしていれば、相手には分かってもらえる」

そんな甘えが今まであったかもしれない。やはり説明しなければ伝わらない。
伝わらなければ誤解も生まれる。グーグルの口コミにも……

今になってみれば、技術を磨くのと同じくらい患者さんに伝えることも医療なのだと理解できるようになり、もう少し、経営の事、人付き合いの事も上手であれば、違う歯科医師人生があったのかもしれない。
技術を追ったから、結果として富裕層とは無縁だったかもしれない。

もし、もう一度人生をやり直せるとしても、多分私はまた歯科医師になり、また技術を追いかけ、また同じ様に悩みながら一本の歯と向き合っている気がする。ずいぶん不器用な人生だった。でも、悪くない歯科医師人生と胸をはれる。

そんな余韻が心地良い。

監修者情報

このページは歯学博士・理事長 望月 浩幸(静岡県富士市 望月歯科医院)が監修しています。

監修者:理事長・歯学博士 望月 浩幸(富士市 望月歯科医院)

理事長・歯学博士

HIROYUKI MOCHIZUKI

お口のお悩みやご希望は、お一人おひとり異なります。まずは患者様のお声をしっかりとお聞きし、精密な検査に基づいた「最善の治療法」をご提案したうえで治療に入ることが大切と考えています。
富士市・望月歯科医院の理事長として、地域の皆さまのお口の健康を総合的にサポートしてまいります。

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略歴

1986
東京歯科大学卒業
東京歯科大学にて博士号取得
2009
望月歯科医院に望月歯科インプラントオフィスを併設

資格・学術活動

  • 東京歯科大学、解剖学、生理学教室在籍
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯内療法学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本顕微鏡学会
  • 清水区歯科医師会